■スペイン一家監禁事件

個人的評価 ★★★★★☆☆☆☆☆ 5/10

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【STORY】
ハイメ(フェルナンド・カヨ)一家は、その日郊外の閑静な住宅地に引っ越して来る。遊びたい盛りの18歳の娘イサ(マヌエラ・ベイェス)と母親マルタ(アナ・ワヘネル)はその晩の外出のことで激しい口論となり、気まずい空気が流れる。ようやく荷物の搬入も終わり、彼らが新居でくつろごうとした矢先、3人組の男たちが押し入って来る。

【スペイン一家監禁事件 予告編(日本語字幕あり)】(別窓youtubeへ飛びます)

ビニール袋を被せられ、衣類には血痕、

両手は縛られた状態の男性が公園に放置されている場面から始まる本作。

映画的な面白さは一切なく、淡々と強盗犯と被害者の攻防を描いているので、

ドキュメンタリーとしてみると丁度良い作品だと思います。

また、序盤から伏線を沢山散りばめていますが、

あからさまに"伏線ですよ"と言わんばかりの演出が目立ってしまい、

それを回収しても別段すっきりする事がなかったのが残念でした。

むしろ、被害者家族の行動や犯人の行動に"疑問"を持ってしまう点が多く、

真剣に見るのが少し億劫になってしまいました。

ある意味、そういうところがリアルなところかもしれませんが、

あくまで映画なので、もっと面白い展開にしても良かったのではないでしょうか。


個人的に、娘のマルタを演じたアナ・ワヘネルの演技力が凄かったです。

崩壊寸前から崩壊した後の狂気じみた表情と声は圧倒的でした。

今後の活躍に期待しています。

■アリス・クリードの疾走

個人的評価 ★★★★★★☆☆☆☆ 6/10

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【STORY】
刑務所仲間のヴィック(エディ・マーサン)とダニー(マーティン・コムストン)は、着々と誘拐の準備を進めていく。新聞でダーゲットを富豪の娘アリス(ジェマ・アータートン)に決めた2人は、白昼堂々彼女を路上で連れ去る。アリスは準備されたアパートの一室に運び込まれ、ベッドに両手両足を縛り付けられ身動きが取れなくなる。

【アリス・クリードの疾走 予告編(日本語字幕あり)】(別窓youtubeへ飛びます)

登場人物が3人のみで進むサスペンス映画。

「犯人と被害者」という関係から始まるのですが、名前が明かされ、被害者の素性、交友関係、

そして、最大の争点となる「3人の性的関係」が分かってくるや否や、物語が急展開をみせます。

正直、物語自体はありがちなのですが、お金のために「自分を信用してもらおう」とするやりとりが

この映画の見どころだと私は思います。

愛をとるのか、金をとるのか、アリスやヴィックの気持ちは作中ではっきりしていましたが、

ダニーの真意が分からないため、一体彼はどうしたかったのかが謎でした。

あと、観賞後に気付いたのですがヴィッグが雑誌をある場所に置いたり、

わざわざ被害者に服を着せた理由が"アレ"の伏線とは思わなかったです。


ラストに至っては、「これがやりたかっただけでしょ!」と言わんばかりの演出が待っています。

これに納得をするか、しないかで大きく評価が分かれる作品ではないでしょうか。

■ミケランジェロの暗号

個人的評価 ★★★★★★★★☆☆ 8/10

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【STORY】
ユダヤ人美術商の一家に代々伝わるミケランジェロの絵画をイタリアのムッソリーニに送り付け、優位な条約を結ぶ材料にしたいナチス・ドイツは絵画の強奪に成功するも、贋作であることが判明。一方、本物の絵を隠した一家の息子ヴィクトールは、父親が遺した謎のメッセージを受け取っていて家族の命を守るためナチスと駆け引きをしようとするが……。

【ミケランジェロの暗号 予告編(日本語字幕あり)】(別窓youtubeへ飛びます)


「ミケランジェロの絵」を巡って繰り広げられるナチスとユダヤの駆け引きを描いたサスペンス。

サスペンス要素としては、大方途中で色々と読めてしまうので少し物足りなさを感じますが、

テンポよく物語が進むのと、主人公と友人との"裏切り合戦"が見ていて面白かったです。

また、出てくる登場人物がその場限りではなく、最後まで何かと絡んでくるのが良い。

特に、婚約相手の女性が中盤から絡んできて、そこから始まる"駆け引き"が最高です。

これから先どうなっていくのだろうか、とドキドキさせられました。


そして、なんといってもこの作品のオチが個人的に好きです。

頭の中では「ミケランジェロの絵は"あそこに"あるんだろうなぁ」と分かっていながらも、

観賞後に「爽快感」が味わえます。


後味の良い終わり方が好きな方には是非お勧めしたい作品です。

■アレクサンドリア

個人的評価 ★★★★★★★☆☆☆ 7/10

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【STORY】
4世紀、エジプトのアレクサンドリア。女性天文学者のヒュパティア(レイチェル・ワイズ)は、あふれる知性と美ぼうを持ち、弟子たちに慕われていた。一方、アレクサンドリアではキリスト教が急速に広まっていき、ついにはキリスト教徒たちに古代の神々を侮辱された科学者が、彼らにやいばを向ける事態に発展してしまい……。

【アレクサンドリア 予告編(日本語字幕あり)】(別窓youtubeへ飛びます)


ユダヤ教信者とキリスト教信者、奴隷、そして哲学者達が「宗教戦争」に巻き込まれる本作。

彼らが求めるものはそれぞれ違うのですが、

その先にあるのは共通して「自由」なのではないかと私は感じました。

人間は自由に生きるのがとても難しく、人や物に依存していかないと生きていけません。

この時代では、宗教にすがって神という名の「自由」を手に入れた人、

奴隷という身分を捨て「自由」を手に入れた人、

女性という壁を越えて一人の哲学者として研究する「自由」を手にいれた人、

といったようなガチガチに縛り付けられた環境をどうにかして乗り越えようとする人々の苦悩が、

この映画には描かれています。

内容はもちろんのこと、その時代の衣装や建物が本当に綺麗です。

そして、上空からのアングルが結構あるのですが、

私は「神」からの視点をこのような形で表現しているのではないかと感じました。


話の作りが丁寧で、最初から最後まで"魅せてくれる"作品でした。


■ロスト・アイズ

個人的評価 ★★★★★★★★☆☆ 8/10

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【STORY】
姉(ベレン・ルエダ)の首つり死体が自宅の地下室で発見され、双子の妹・フリア(ベレン・ルエダ)は、姉の死は自殺ではなく、他殺ではないかと疑いの目を向ける。調べてみると、には恋人と思われる男がいたらしいが、誰も男の姿を見たことがないという。やがてサラの周囲でえたいの知れない不穏な人影がチラつき始め、同時に彼女の視力も徐々に失われていき……。

【ロスト・アイズ 予告編(日本語字幕あり)】(別窓youtubeへ飛びます)


ギレルモ・デル・トロの作風が強く出ている映画。

"怖いのに切なくなる"物語の構成と映像は素晴らしいです。

話の作りも丁寧で、最後まで食い入るようにみることが出来ました。

特に、主人公(フリア)の現在の目の状況に応じて画面の色彩や明暗、

人の顔を映さないといった演出がより一層見ていてハラハラさせられました。


犯人の動機もちゃんと納得できるようには説明されていたものの、

出来れば、子供時代(母子関係)のエピソードを加えるともっと"歪んだ愛"の気味悪さが

引き立ったのではないかと思いました。


目が見えないことがどれだけ辛いのかを感じることはもちろんのこと、

同時に、視覚的に見えない愛と内面的に見えない愛に揺れる主人公の心理描写にも

注目して見てもらいたい作品です。

個人的に良作でした。

プロフィール

湾ピン

Author:湾ピン

【性別】男(新社会人)
【趣味】絵描き・アニメ・映画鑑賞・小説・漫画



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